LifeDesign Lab

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テクノロジーと暮らし
2016-12-20

デザインと機能・快適、どれも欲張りたい! 注文住宅で実現するZEH

注文住宅では、とかくインテリアデザインや間取りに集中してプランニングを進める傾向があると思います。しかし忘れてはいけないのは、その快適性と環境性。これからの注文住宅は「スタイリッシュ」の他に、「冷暖房に頼らなくても夏は涼しくて、冬は暖かい」「地球や家計に優しいエネルギー消費」というような要素も求められます。そこで注文住宅とZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を組み合わせた、賢い住まいづくりについて考えてみましょう。

国や自治体も強力に推進するZEH

ZEHとはその名の通り、住まいの高断熱化と太陽光発電などによる「創エネルギー」を組み合わせることで、年間を通じたエネルギー消費量が正味(ネット)でゼロまたは、概ねゼロになる住宅「実質ゼロ以下とする住宅」のことをいいます。実際には、住宅の高断熱性能、省エネ設備機器、HEMS(エネルギー管理システム)、太陽光発電システムなどを駆使して、エネルギー消費を上回るエネルギーを自宅で発電できる住まいにつくりあげていきます。

国や自治体もこのZEHの普及を促進しており、住宅の建設や蓄電システム設置に対する補助金、税制・住宅ローンでの優遇などを展開して、「2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」とし、普及に向けて、補助金制度を導入するなど、積極的な取り組みが行われています。

テレビコマーシャルでもよく耳にするようになったZEH。では注文住宅を計画する際にZEHを組み合わせたいとなった場合、どんなことに注意すればよいのでしょうか。

ポイントは高断熱・高気密の実現

まずはZEHを実現するための住まいのつくり方です。屋根に太陽光パネルなどを設置して「エネルギーをつくる」ということに目が行きがちですが、もうひとつ大切な要素は外気との遮断、つまり高断熱・高気密化です。
住宅の高断熱・高気密化を図るには、窓やドアといった開口部に気を配らなければなりません。室内の熱が逃げたり、寒い外気が入り込んだりするのは、おもに窓やドアだからです。例えば室内を明るく演出し、開放感を生む大きな窓やサッシは、気密性を下げてしまうためにZEHには向きません。またZEHとして認定されるためには、エネルギー効率を示す数値基準を満たす必要がありますが、その達成にも影響を及ぼしかねません。

さらにデザイン vs ZEHの意味合いではもう一つ、構造の問題があります。
ZEHのエネルギーを生み出す太陽光発電機器はかなりの重さがあり、それを屋根の上に設置する場合には当然それに耐える躯体を設計しなければなりません。「なるべく視界を遮るものがない、柱や壁が少ないリビングダイニングキッチンがいい」と望んだとしても、強度の面で問題が生じる恐れもあります。

技術力の高いパートナーを選ぶ

このようにスタイリッシュなデザインと、ZEHにするための機能性、耐久性などをすべて高いレベルを満たすことは、実は意外と難しいと言わざるを得ません。
しかし、だからといって「思い通りのデザインでつくる注文住宅」とZEHの組み合わせを諦める必要はありません。ポイントになるのは、住まいづくりを託す会社の経験と力量です。

ZEHという単語が巷で聞かれるようになる以前から、長く高断熱・高気密、強い躯体構造を掲げて取り組んできたハウスビルダーには、例えば高断熱・高気密を実現するサッシや窓などの設備や工法についてのノウハウがあります。「ZEHにするには、このプランは諦めなければ…」という前に、希望と現実の両方を満たすための提案をしてくれるはずです。

依頼する側として注意しなければならないのは、もし注文住宅でZEHを検討するのであれば、その希望を早めに伝えておくことです。ZEHとして申請するためには、細かな計算をしたうえでプランニングをする必要があります。途中からの変更は大きな手間となり、工期の遅れや建築費の高騰につながります。

国や自治体が高い目標を掲げて普及に取組んでいる以上、ZEHは今後さらに注目される、住まいづくりのトレンドとなるはずです。これから注文住宅を計画するのであれば、ZEHとの組み合わせをプランに組み込むことをお勧めします。そのためには、まず信頼できるパートナー選びがポイントになるかもしれません。自分の思い描くプランやデザインでのZEHを実現してくれる、技術力の高いハウスビルダーを慎重に選びましょう。