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間取りを考える
2017-03-21

アイディア満載!猫の特性に合わせた空間づくり

人の住み心地だけでなく、愛するペットの住み心地も考えた家。そんな家族全員が快適にくつろげる理想的な家とはどういったものでしょうか。今回は、好奇心旺盛で高い場所が好きでペットとしても人気のある猫の特性を考慮した家づくりをみてみましょう。室内の一部に猫が好む仕様を施すなど、人と動物が快適に共生でき、かつ部屋の雰囲気を損なわないアイディアがたくさんあります。

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猫がリラックスできるスペースづくりを

猫といえば、縁側で日向ぼっこをしている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。彼らは日当たりの良く暖かい所や風通しの良いところを好みます。さらに好奇心も旺盛ですから、部屋の中から外を眺めるのも大好きです。大きめの窓を設置したり、窓の数を増やしたり、太陽の暖かい光がと降り注ぐような日当たりのよく風通しのよい間取りにするといいでしょう。そうして、部屋の中で一番日の当たる場所に、クッションや肌触りの良いタオルを敷いたカゴなどを置けばそこがお気に入りのスポットになります。お気に入りの場所でスヤスヤとお昼寝をしている愛らしい愛猫の姿を見る事ができるかもしれません。また、狭いところに入りたがるのも猫の特性です。押入れの一部を愛猫部屋としたり、部屋の隅の狭い場所に落ち着ける場所を予め確保してあげるといいかもしれません。特に臆病な猫は、来客などでびっくりして思いもよらない所に入り込むこともありますし、脱走を招いてしまう場合もあります。あらかじめ、いざという時に逃げ込む場所を用意しておいてあげれば、安心してくれることでしょう。また、飼い主側もその都度に家の中を探し回る必要がなくなるかもしれません。そういった、猫のプライベートスペースをあらかじめ間取りに組み込んで考えてみてもいいかもしれません。

キャットウォークは空間に溶け込ませて

高い場所を好む猫にはキャットウォークは必須アイテムです。また、ひと工夫を加えることで、おしゃれな空間に仕上がります。例えば、吹き抜けに柱を1本立て、螺旋階段のように板を取り付けたり、壁に段差をつけて飾り棚をいくつか設置したりなど、キャットウォークを空間に溶け込ませて設置してみるのはいかがでしょうか。デッドスペースの有効活用にも最適です。大切な愛猫のための、万が一のときのために安全対策の落下防止策も忘れずに。設置する場所や高さは、ハンディモップなどで掃除ができる位置にすると日頃のお手入れに負担がかかりません。住む人の住空間を壊さず、猫も快適な生活が送れるうえ、棚の上に本や小物類を置かないようにするといった片付けの習慣も身につきます。高い所だけではなく、たまには直線を駆け回りたいと思うのも猫です。長めの廊下は猫が好む間取りの一つです。しかし廊下が玄関から続く場合は、外に出ないよう格子扉や玄関に内扉を付けることをおすすめします。猫にとっての安全は、飼い主とっての安心になります。

トイレと食事は“クリーン”をキープ

猫はキレイ好きな生き物です。キレイ好きな猫には、衛生的なトイレ空間と食事の空間が必要です。おすすめは、砂を置いておける棚や消臭用の換気扇などが設置された猫用の収納部屋。排泄時に無防備になる猫が落ち着いて用を足せることや匂いが広がらないこと、排泄物が目につく場所にないため美しい空間をキープできるという利点があります。食事の空間については、キャットフードと一緒に置かれる水は、意外とトラブルが発生します。前足を水につけてしまったり、入れ物をひっくり返してしまったり、キャットフードが水の中にはいってしまったり、など。防水シートを敷いておくことや水とキャットフードを離す事で対応可能ですが、こんな一工夫はいかがでしょうか。食事をする箇所の床材をタイル張りに、またキッチン横に食事専用スペースとして土間を作るといった方法です。清潔感をキープしやすいことに加え、ちょっとした特別感も演出できます。

大事な家族であるペットの存在を大切にした家は、住む人の心地よさにも通ずるものがある事でしょう。猫の特性だけでなく愛猫の個性をプラスした空間づくりをぜひ楽しんでくだ

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