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お気に入りの空間
2017-03-14

家にいながらアウトドア感覚!アウトドアを満喫できる住まい

手ぶらで気軽にキャンプが楽しめる施設や、初心者でも安全に使えるグッズの誕生で、キャンプなどのアウトドアスポーツは、誰もが楽しめるレジャーとして浸透しています。青空の下で過ごす開放的な時間は、心地よく日常のストレスを軽減してくれます。開放的なアウトドアライフを、もし家でも楽しむことができたら、最高だとは思いませんか? 住まいづくりの工夫で、それは実現できるんです。自宅にいながらにして、アウトドアを感じることができる住まいとはどんなものなのでしょうか。

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屋外スペースをリビングの一部に

アウトドアリビングという言葉を聞いたことがありますか? 室内のリビングの延長で、庭やテラスなどの屋外空間を活用するという演出です。これにより、簡単に屋外に出られるという機能的なメリットはさることながら、室内の空間を視覚的に広く見せることができるという効果も期待できます。ポイントとなるのは、室内と屋外の空間のつなぎ方。そこでもっともよく活用されるツールとして、ウッドデッキが挙げられます。リビングの窓をフルオープンにし、床と同じ高さにしたウッドデッキを設置。窓を開けると同時に清々しい空気と同時に、屋外に開けた視界が飛び込んできます。天気が良い日にはそこで食事やお茶を楽しんだり、本を読んだり、ひなたぼっこをしたり……。家にいながらにしてアウトドア感覚に浸ることができます。ウッドデッキと同じような“自宅アウトドア”の楽しみ方として、パティオの設置も挙げることができます。日本語でいう「中庭」のことで、ヨーロッパの建築では多く見られる空間設計です。庭にせり出す形で据えられるウッドデッキとは異なり、パティオは建物で囲む形でアウトドアスペースを設けるので、周囲からの視線を気にすることなく屋外とのつながりを感じることができます。隣接する家との間隔が狭い日本の住宅事情には、むしろ適したアイデアといえるかもしれません。パティオはアウトドア感覚を楽しむための空間だけではなく、室内に心地よい光や風を取り込むことにも活躍します。注文住宅であれば、その土地の日照や風の流れを計算し、最大限に恩恵を受けることができるような設計を施すかもしれません。テラコッタ調のタイルを敷いてヨーロッパ風に、砂利を敷き詰めて和風になど、アイデア次第でお気に入りの空間を演出することも可能。パティオは、室内でのアウトドアライフを充実させてくれるひとつの有効なアイデアです。

アウトドアグッズの収納で楽しむ

アウトドアライフが好きな家族にとって、共通の大きな悩みが「アウトドアグッズの収納」ではないでしょうか。テントや寝袋、鍋やコンロなどの調理器具、自転車やスキー板、サーフボードなど、アウトドアで活用するグッズは大きさや形がバラバラで、広い収納スペースを必要とするものが多いのです。空間利用の自由度が高いのが注文住宅のメリット。そこで本来の「収納スペースに合わせてアウトドア用品を揃える」という発想を、「持っているアウトドアグッズに合わせて収納スペースを設計する」というものに転換してデザインしてみてはどうでしょうか。玄関脇に土間収納を設けたり、階段下などのデッドスペースに収納機能をもたせたり、小屋裏収納をつくったり、一部屋まるまるアウトドア用の収納スペースにしたりと、アイデア次第で収納スペースは自由につくることができます。さらに発想を転換して、自転車や釣り用品などを壁にかけて“見せる収納”を施すことも人気です。アウトドア愛好家の中には、こだわりのグッズを常に目にしたい、触りたい、あるいは自慢したいという方もいるかもしれません。あえて収納せずに、いつも存在を感じられる場所に「展示する」というもの楽しみ方のひとつになるかもしれませんね。

このほか、薪ストーブを暖房器具に活用したり、リビングの高い壁を利用してボルダリング用のクライミングウォールをつくったりという「アウトドア上級者」の住まいづくりも注目されています。こんな遊びができるのも注文住宅ならではの楽しみ方です。できれば同じ感覚を共有できる、アウトドア好きな空間デザイナーとともに家づくりを考えられたら最高ですね。

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