LifeDesign Lab

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2017-07-25

映画ファンの憧れ!
ホームシアターで充実の映画ライフを

映画好きの人にとっては憧れの空間、ホームシアター。「注文住宅を建てるならば、絶対につくりたい!」と思っている人も多いプランだと思います。しかしこだわりが強いだけに、なかなか現実的な設計に落とし込むのが難しい場所かもしれません。今回は、そんなホームシアターを注文住宅で実現するためのアイデアをまとめてみました。

まずは周囲に迷惑をかけないための工夫から

自宅で大画面に映し出される映像と臨場感たっぷりの音響で映画鑑賞が楽しめる。それがホームシアターの魅力です。しかしそんな個人的な望みを叶えるために、ご近所に迷惑をかけてしまっては本末転倒。ホームシアターをつくる際には、音響効果よりも防音・防振対策の事をしっかり考えるようにしましょう。

音はおもに空気の振動により伝わっていきますので、室内と屋外との遮断が一番のポイントになります。中でも音を外に伝える経路として問題となるのが「窓」。二重窓(内窓)や二重サッシにすることで音漏れを防ぐことが出来ますが、ここはやはり複層ガラスにしたいところです。最近では二枚のガラスの間の空気層に共振器と呼ばれる装置を入れるものもあり、その効果は高まっています。もちろん普通のサッシよりは値が張りますが、これはマストで導入したいアイテムです。

次に壁や床、天井の防音対策。音は空気の振動以外でも壁、床、天井などの振動によっても伝わります。なるべく振動の少ない頑丈な素材を使うことと、壁、床、天井から物理的に距離を離すような構造的な工夫が必要になります。
そのための工事を後付けで行おうとすると、数百万円単位のコストがかかる場合があるので、もし気になるようであれば、早い段階で相談し、プランとして盛り込んでおくのがいいかもしれません。
ただし最近の吸音パネルもかなり防音性能が優れていますので、そういった建材を壁や天井に貼る対策でも効果は期待できます。また室内の隙間をコーキングなどで埋める作業でも、音漏れを改善することが可能です。コストと効果を見比べながら、建築家に相談してみるとよいでしょう。

真っ白い壁に迫力の映像を映す

周囲への対策が決まったら、次は自身のこだわりの部分を追求しましょう。つまり映画の画質と音質の再現方法です。

薄型の大画面テレビが昔に比べて手に入りやすくなってきた現在では、それだけでもある程度の迫力の映像を楽しむことができます。でもやはり、映画館並みのクオリティを求めるのであれば、プロジェクターからの映像をスクリーンに投射する方法を望まれる方も多いと思います。
そこでおすすめなのが、漆喰の壁です。真っ白な漆喰を、なるべく凹凸がないように平らに塗ることで、スクリーンとして活用することができます。漆喰には調湿効果もありますので、シアタールームの快適な環境づくりにも役に立ちます。

音響に関しては、少し専門的な知識が必要になってきます。壁の形状で微妙な音の反響が変わってきますので、立体的な空間デザインや吸音材の貼り方など、音響やホームシアターに詳しい建築家とともにプランニングを進めることがベストです。お互い同じ趣味を共有している者同士ならば、家づくりの楽しみが格段に広がるかもしれません。

また、映画に集中しながら音や映像を微調整したり、ソファーから動くことなくプログラムや照明を変えたりという利便性を確保しつつ、配線をなるべく表に出さないようなシステム構成など、いかに電気系統のデザインをうまく行うかもホームシアターづくりでは重要なポイント。そうなると必然的にオーディオラックなどの家具は、造り付けのオーダー品の方が良さそうですね。
これについても、ホームシアター自体のデザインの一つとして、提案してくれる建築家を見つけるのが理想的かもしれません。

ホームシアターは、趣味の要素がとても強い利用法ですから、こだわろうと思えば際限がなくなってしまいますし、それだけコストもうなぎ上りになります。しかし工夫次第では、例えばリビングの一角などに簡易的なシアターシステムを組むことも可能です。せっかくの注文住宅ですから、あきらめずにまずは相談してみることをおすすめします。