Life-Plan
豊かな生活
2017-09-26

知識を持って挑めば怖くない!
注文住宅成功の秘訣

建売住宅とは違い、様々な部分を自分達で決めていく注文住宅。高価な買い物であり、専門的であるからこそ、建てる前から不安になってしまいます。また実際に建てた経験者の話を聞くと、暮らし始めてからわかる失敗談も多く耳にします。そこで今回は、土地購入から建築会社選び、間取り設計まで、注文住宅を建てる上で気をつけるべきポイントを紹介します。

土地購入で気をつけるべきポイント

注文住宅で失敗しないためには、まず土地購入時から気をつけるべきポイントがいくつかあります。よく土地を選ぶ際に、その広さに重点を置いている人がいますが、それよりも大切なことは、その土地がどんな場所にあり、どんな状態かということかもしれません。
つまり浸水被害が起こりやすい低所や崖崩れが起こりやすい斜面に位置していないか、また地震に弱い軟弱な地盤などではないかどうかなど。せっかくお洒落で自慢したくなるような家を建てても、災害で失ってしまっては元も子もありません。あらかじめ購入を検討している土地の場所や地盤の強さを、自治体のハザードマップや地盤調査会社の地盤データなどを活用して調べておきましょう。また、その土地が家を建てられる土地かどうか(用途地域や地目、接する道路との関係、インフラの整備等)も事前に調べておくことをオススメします。

住宅ローンで気をつけるべきポイント

次に気をつけたいポイントは資金計画です。多くの人は購入する際に住宅ローンを利用しますが、組んでしまえば数十年もの間、毎月決められた額を払い続ける義務が生じます。そのため、しっかりと自分の収入や返済能力を考慮して、確実に返済できる額を理解しておくことが大切です。
自身の希望を多く叶えたために、決めていた予算をオーバーし、返済額が高額になりすぎていないか、また生活する上での突発的な出費に対しても問題なく支払い続けられる金額であるかどうかなど、細かくチェックすることが必要です。

さらに住宅ローンを組む際に注意すべきポイントは、必ず複数の金融機関を比較して決めることです。各社が打ち出している条件や金利にはそれぞれ違いがあり、返済総額も異なります。場合によっては数百万円の差が出てしまう例もあるほど。建築会社が提携している金融機関だけを見て判断することは避けたほうが良いでしょう。また金融機関によっては、建物が完成していないと融資ができない所もあります。住宅ローンは一般的には「完成した物件を担保に融資を実行する」ためなので、場合によっては「つなぎ融資」の活用も視野に入れた方が良いかもしれません。

工務店選びで気をつけるべきポイント

続いて気をつけるべきポイントは、自分の希望する住宅を注文通りに建ててくれて、適所で良いアドバイスをしてくれる建築会社の存在です。もちろん住宅を自分で建てるわけにはいかないので任せるしかありません。そのため、絶対の信頼を置ける会社に依頼することが必須となります。

そこで、まずチェックする点は業務実績です。その会社が新築のみ、または新築をメインに手がけているかどうかを確認しましょう。リフォーム施工と違い、新築は作業も複雑化し高度な技術が必要となります。また工期も長期であるため、リフォーム施工など工期が短い業務を主に行っている業者では、新築が不慣れな場合があります。

次にその会社が得意とする分野を調べることです。例えば木造による工法に強みを持っていたり、流行りのデザイン重視の住宅を数多く手がけているなど、会社によって強みが全く違います。そのため、自分が希望する家と似た住宅を建てた実績があるか、建築会社特有の強み(理念等)を確認しましょう。

そして、担当者との相性も見過ごすことはできません。いくら技術に長け、素晴らしい実績を持っていても、会社側にこちらの想いが伝わらなければ意味がありません。しっかりと話を聞く姿勢があるか、またこちらの意図を理解してくれているか見極めが肝心です。おそらく、優良な建築会社は依頼主の要望を否定することなく聞き出し、プロの視点からプランを練り実現してくれるはずです。

間取りで気をつけるべきポイント

土地も購入し、資金計画も立ち、建築会社も決まったら、次は設計段階での注意点です。部屋数や収納機能、最新設備の導入など、それぞれに希望するポイントが多くあることかと思いますが、まずはその理想が自身のライフスタイルや家族形態、また住環境と本当にマッチしているかどうかをチェックしましょう。

例えば、友人を多く呼ぶ傾向にあるが、部屋の広さを重視したために玄関収納に困ってしまう、子供の成長や独立など、将来変化する家族形態を考慮せず、部屋数が足りなくなってしまう、自然光溢れる明るい家を希望し、窓を多めに設計したが、近隣住宅との距離が近くプライバシーが気になってしまう、大きなシステムキッチンを導入したけど、作業台が広すぎて作業効率が悪くなってしまうなど、理想だけを追い求め、暮らしてみて問題点に気がつくという事例はたくさんあるようです。さらに、水回り(トイレや洗面所等)の位置や動線も、失敗例が多いようです。

想像だけで間取りを設計するのではなく、経験者の類似事例や、住む土地の周辺環境を調査し、自身の将来設計と照らし合わせながら計画を立てていきましょう。

このように注文住宅は、自分で選択する事項が多いからこそ気をつけるポイントも必然的に多くなってしまいます。そのため今回紹介したポイントをひとつひとつしっかりと自身や家族の状況に置き換えて、その知識を学んだ上で、家族の意見を聞きながらさらに綿密にプランニングすることが成功への必須条件となってきます。時間と労力をかけて根気よく作るからこそ、豊かな暮らしを実現する理想の住宅が得られるのです。

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