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Life-Plan
豊かな生活
2017-05-16

長く安心して暮らすために…
地震に強い住まいづくりは地盤調査から

日本は世界有数の地震国。国土のいつ、どこで大きな地震が起きても不思議ではないといわれています。自然災害である以上、地震が絶対に起こらない土地に家を建てることは不可能ですが、たとえ地震が起きたとしても被害が少ない、強固な地盤の土地を探すことはできるかもしれません。大切な住まいを地震の被害から守ってくれる、安心できる土地探しにはどのようなコツがあるのでしょうか。

地盤調査会社による専門的な調査

地盤の強さを調べる方法としては、地盤調査会社による専門的な調査が一番正確です。いろいろな方法があるのですが、コストや簡便性の面で現在もっとも活用されているのは「スウェーデン式サウンディング試験(通称SS試験)」。主に木造住宅建築の場で導入されている調査で、先端がキリ状になっているスクリューポイントを付けたロッドを地面に垂直にねじ込み、25cm埋まるのに何回転させたかを測定するというものです。建売住宅では開発業者やハウスメーカー等あらかじめこの調査を行い、結果が基準値を下回る場合には地盤改良工事を行なったうえで住宅を建築するという流れが一般的です。

しかし土地探しから自分で行う注文住宅の場合は、もし入手した土地で地盤調査が行われていなければ、自らの責任で行うことになります。スウェーデン式サウンディング試験の費用は約5万円〜10万円ほど、かかりますので(会社によって異なる)、コスト面での負担も少なくはありません。ただ、それによって得ることができるこれから先の安心感を考えれば、高くはない投資という見方もできるかもしれません。
また、指定の地盤調査会社による審査で「適合」と判断された土地で、のちに地盤沈下などが原因で建物が傾くなどの被害が発生した場合の保証を行う一般社団法人もあります。まずはそのような団体に問い合わせることも、有効な手段かもしれません。

自分でできる地盤のチェック

家を建てる予定の土地を地盤調査する重要性は理解できるとしても、実はそこに大きな問題もあります。地盤調査は基本的に、土地を購入した後に行うという点です。もしも住宅を建てるために気に入った土地があったとして、その購入前に地盤調査ができるかどうかは、その土地を所有している売主や不動産会社次第なのです。まずは売主に地盤調査が行われているかの確認をして、もし過去に行っていないのであれば、自分の負担でそれを実施してもよいかの了承を得る必要があります。
少々面倒な段取りを踏まなければなりませんが、もしそれにより問題が見つかったとすれば、その土地の購入をあきらめるという選択肢もあります。「イチかバチか」で土地を購入してしまい、その後建てた住まいに影響がでることを考えれば、やるべき交渉といえるでしょう。

ただし、地盤調査以外でも、購入しようとしている土地の地盤を自分でチェックする方法があります。こちらはさほど費用や手間はかからないものですので、ぜひ購入前に実施してみてください。

1 インターネットによる調査
インターネット上には、自分の地域の地盤が地震により揺れやすいか、液状化現象などが発生しやすいかなどを調べてくれるサイトもあります。
http://www.asahi.com/special/saigai_jiban/
http://www.jiban.co.jp/geodas/index.htm
また地域の地盤に関する情報を提供するホームページを設けている自治体もあります。

2 土地の過去の状態を調べる
図書館には、その地域が開発される前の古地図や航空写真があります。それを観察し、宅地になる前はどんな形状や環境だったのかを調べてみましょう。また法務局で「土地登記簿謄本」を入手し、過去の土地情報を得ることも大切です。

3 自分の目による観察
道路よりも高い位置にある土地か、傾斜地や窪地に土を盛ったいわゆる「盛り土」による土地ではないか、雨水の染み込みが早くないか、近隣の住宅にひび割れなどがないか…など、実際に土地をよく観察して、問題点がないかを探りましょう。また地名に「水」と関係する文字が含まれていないかなどの情報(現在の地名は変わっている可能性もあるので、過去の地名まで遡って調べる)も重要です。

一番オススメなのは、専門の会社に調査を依頼することだと思いますが、地盤調査や上記のようなチェックの結果少し問題があったとしても、しっかりとした地盤改良を行うことで、そこに安全な住宅を建てることも可能だと思います。大切なのは、家を建てる際には建物だけではなく、その足元の地盤にも注意を払うこと。その意識が、長く安心して住むことができる住まいづくりの第一歩となるのです。