中庭のある家のメリットとデメリットは？

緑があふれる住まいは人の心を明るくするものですが、中庭はそのために有効活用できるスペースです。上手に間取りを工夫すると外国のドラマに出てくるようなお洒落な雰囲気もかもし出します。中庭を作るメリットとデメリットを知り、憧れの住まい作りの参考としてください。

中庭のある家イメージ画像

中庭のメリットとデメリット

まずは、中庭を作ることで期待されるメリットを見ていきます。

メリット

1.家全体が明るくなる

何よりのメリットは、家の中が明るくなることです。中庭に面した窓から光を取り込むことができるので、リビングやキッチンが開放的な雰囲気になります。密集した住宅地だとなかなか陽が入らない難点がありますが、中庭を作ることでカバーできます。

光を取り込むだけでなく風通しを良くする効果も期待され、空気の循環が改善されます。家にいながらリゾート地にいるかのような気分になれる快適な住まいの形と言えます。

2. ガーデニングの楽しみが増える

さらに、中庭を作る楽しみも魅力です。ガーデニングが好きな方にとっては自分の思い通りの空間に仕上げる楽しみがあり、中庭作りを楽しめます。住まいを購入したときに植木を置き、家族の成長とともに育つ木々を楽しむ喜びは格別です。

紅葉樹を植えれば、自宅にいながら赤く色付く葉を楽しめます。桜など花がつく木を植えれば、春の満開時期が楽しみになるでしょう。風情ある四季折々の風景を部屋から眺めていると、中庭のある家を持つ喜びを感じます。

3. 開放感ある住まいになる

同じ敷地面積だったとしても、中庭を作ることで居住空間が広がっているように見えます。日光が差し込むだけでお部屋を広く感じることが多く、開放感が出るためです。

夜には室内から星空を眺めることが出き、お洒落なバーにいるかのような雰囲気にできます。中庭に面して備え付けのバーカウンターを作ったりちょっとした作業台を作ったりと、楽しみ方は無限大です。

4. 風の通り道ができる

住まいの中心部に風の通り道を作ることで、風通しを良くします。日差しが差し込むと暑いイメージがありますが、十分な通気性を確保すればカバーできます。木陰が出来る大きな木を植えると、より涼しく快適な住まいへと近づけられます。

ハナミズキなど個人住宅にぴったりの広葉樹を選び、中庭とのトータルコーディネートに挑戦しましょう。

5. 子供の遊び場になる

小さなお子様がいる家庭だと庭で遊ばせることもありますが、プライバシーが不安です。四方を建物に囲まれた中庭なら、遊んでいる姿を周囲にさらすことがなく安心できます。天気が良い休日なら、中庭でお茶会もできます。

お菓子やコーヒーを外で食べるだけでも心地良く、ピクニック感覚で団らんできます。近所の目を気にせず自由に生活できるところが、中庭を作るメリットと言えます。家族の幸せな生活の象徴として、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

デメリット

1. 業者次第で住むのに不便も

デメリットをあげるとしたら、ハウスメーカーや設計士の実力が問われることです。中庭を作ることで外壁の断熱効果が弱まるので、寒さが気になることがあります。設計次第で断熱性能をカバーできるのですが、一見しただけでは分かりません。

デザインを重視するあまり、暮らしやすさを軽視する建て売り住宅が散見されます。中庭のある家を希望する方こそ、正しい業者選びが必須です。間取りに関して言うと、生活動線に支障が出るケースもあります。限られた敷地面積に中庭スペースを確保するとなると、お風呂やお手洗いの位置を調整する必要があります。

必要以上に間延びした空間になると、日常生活が不便です。家族の生活スタイルを考慮しつつ、使いやすさを意識した間取りにする工夫がいります。どんなにお洒落な住まいでも暮らしにくさが先行する状況は避けたいもので、実際に住まうシーンを想像しながら間取りを決めると、理想的な住まいができます。購入して住み始めてから後悔することがないよう、信頼できる業者に相談のうえ、中庭の作り方を工夫しましょう。

2. メンテナンスの手間がかかる

緑あふれる中庭は魅力的ですが、メンテナンスが大変です。木々のお世話や水やりをまめにできる方でないと、美しい状態を保てません。メンテナンスの手間はなるべく減らしたいという方には、パティオ風の構造をおすすめします。パティオとはいわゆる「裏庭」のことで、コンクリートタイル張りにしてベンチセットを置いたりします。退職などを機に時間的なゆとりができたら、ガーデニング仕様へと作り替えることもできます。生活スタイルに合わせた空間作りで、いつでも快適な住まいを目指しましょう。