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2016-11-22

グッスリ眠れてますか? 安眠できる寝室づくりに大切なポイント

快適な睡眠は健康な生活を送るうえで欠かせない条件。住まいの中で寝室は、毎日6〜8時間ほどの時間を過ごす場所です。これから注文住宅を建てようと考えている方、寝室のリフォームを考えている方、最近よく眠れないとお悩みの方。光、色彩、レイアウトをポイントに、快適な寝室のつくり方を考えてみましょう。

bedroom

眠りやすい明るさは30ルクス以下!

実は人がリラックスできる明るさは1日のうちで一定ではなく、時間帯によって変化します。例えば午前中は多くの人が1,000ルクス以上の明るさを好みますが、午後からは少しずつ下がり、夕方には200ルクス位に、就寝時は30ルクス以下が望ましいといわれています。30ルクスの明かるさというのは、一般的なろうそくの明かり程度。蛍光灯についているオレンジ系の豆電球も、だいたいこのくらいの明るさです。

さらにこの明るさですが、いきなり寝るときに30ルクス以下にすればいいのではなく、寝る1~2時間前から暗い状態にするのが理想的とされています。とするならば、照明は明度調節できるものが適しているといえるでしょう。

光の色としては、蛍光灯の白色よりも電球のオレンジ色の方が適しています。とくに間接照明は電球のオレンジの光をよりソフトに見せてくれます。これにより光刺激の影響を与えないことに加え、オレンジ色特有のリラックス作用も得ることが期待できます。

明るさ調整可能の照明機器、電球の光源、間接照明という3つが、寝室の明かりを考えるうえで重要なポイントとなります。

青色の寝室がもたらすリラックス効果

寝室のカラーリングも、安眠の大切な要素です。「どうせ寝ている間は何も見えないのだから、寝室が何色であろうと関係ない」と考える方もいるかもしれません。しかし実際、眠る直前に目にする色は、眠るまでの時間や睡眠中の神経の働きに大きな影響を与えます。壁紙や寝具の色選びは、色が与える心理的な影響を踏まえて行いましょう。

あるイギリスの会社による調査では、寝室のメインカラーを青色にしている家庭の平均睡眠時間が他の色の場合よりも長いという結果が出ました。また同じアンケートでは、青色を使っている家庭の約半数が「目覚めがハッピーだ!」と答えていることも注目のポイントです。

色彩学的に、青色は鎮静作用があるといわれています。睡眠の直前に目に入る色が青系だった場合、副交感神経が働き、スムーズに睡眠モードへと入っていきやすくなるのです。
また目の網膜の光に反応する受容体が、青色の光に最も敏感に反応するという説もあります。網膜の光の受容体は、脳の24時間リズムを制御する領域に情報を送るので、目覚めや日中の気分、行動に大きな影響を与えるのです。
その他、夏の暑い室内を視覚的に涼しくするなど、青色が寝室のカラーリングに適した理由はさまざま考えられます。ぜひ青系の壁紙、寝具で寝室をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。

同じイギリスの調査で最も寝室に向かない色とされたのは紫色。青色と比べて、実に約2時間も睡眠時間が短いという結果になったそうです。
また同じく寝室に向かない色として挙がったものにブラウンがあります。しかしブラウン系の寝具は多く販売されていると思います。同色のブラウンでも細かく分類すると、確かに黒に近いダークブラウンは気持ちを暗くさせますが、逆に薄いベージュ系であればリラックスさせる効果があります。ブラウン系を選ぶのであれば、色の濃さを意識しておきましょう。

急な温度差にも注意が必要

ほかにも、安眠できる寝室づくりには大事な要素があります。それは寝る位置、つまりベッドや布団の配置です。

安眠を妨げる大きな原因の一つに寒暖差があります。室内でそれが一番感じられるのが窓の周辺。外部からの冷気や暑さの大半は、窓を通じて室内に侵入してくるからです。
つまり窓の近くにベッドを置くのはなるべく避けた方が良いということです。とはいえ、どうしても窓の近くにベッドを置かざるをえない場合には、少なくとも「ベッドの足元に窓が無いような位置」を探してみてください。
もしこれから注文建築を企画したり、リノベーションなどで大幅に室内を改良する機会があるのであれば、寝室の窓の大きさや枚数にも注意を払ってください。寝室に限っては、大きな窓、たくさんの窓がいいとはいえないのです。

また居室に存在する給気口の位置も注目する必要があります。給気口は「24時間換気システム」というものが法律で義務付けられて以来、現在の全戸建住宅・マンションには必ず設置されています。
ここから流入してくる空気が部屋全体の温度に影響することはありませんが、給気口周辺だけは、「夏の暑さのある空気の流れ」「冬の冷たい空気の流れ」を感じる場所となります。ゆえに、給気口周辺に枕が位置することのないようなベッドの配置を心がけることが 安眠を得るために重要ともいえます。

このように、落ち着いた環境で安眠を得るための工夫というのは、さまざまに考えられます。ほかにも香りや音(音楽)というツールを使って、安眠度合いを高めることができるかもしれません。
健康な生活は豊かな睡眠から——。ぜひいろいろ試してみて、あなたの安眠テクニックを探してみてください。