COMPETITION REPORTS

三つの可能性

2010-10-11

こんにちは!!
今回のコンペブログを担当しております外山です。
三連休も最終日を向かえ立川展示場よりブログの更新をしております。
昨日までの曇り空を吹き飛ばしたような青い空が広がっています。
運動会がやっと開催できそうな一日になっております。
 さて建築家コンペですが、ヒアリングを終えて、2週間のお時間を頂いての
待ちに待ったプレゼンテーションです。
三名のプレゼンを受けて頂くので、建築家一名約1時間ご提案の説明やご質問で頂いております。
 ご提案1案1時間 × 建築家 3名 = 3時間
「えっ!!3時間も?」とちょっと飽きてしまうかもなんて思われた方・・・
大丈夫です。 あっという間の興奮や希望に満ちた、濃密な時間を過ごして頂けます。
では、前回、ご要望で上がっていたLDKを1階か2階かのそれぞれの先生の提案の違いも含めてご覧ください。
 
一人目の提案はシーズの白崎先生です。
ご夫婦ならではの目線でのご提案です。
模型をいろんな角度からご覧頂きますと・・・

ご覧のようなコノ字型の間取りにより採光、採風を高めた一階LDKのご提案です。
コノ字型は家のどの部屋にも光や風の取り入れを充実させる上で、有効な間取りです。一階に2階に関わらず気持ちの良い空間を造り上げます。
中庭はデッキとして、パーティ時に利用し、来客時には外からそのままデッキへ入る事が可能な提案です。
また、中庭の壁は、プロジェクターなどの映写機を使って映像鑑賞ができるような御提案です。
玄関からカーポートまでも濡れずに行き来できるところも機能的!!
趣味の音楽室も防音対策バッチリです。
 二人目のご提案は、空創アトリエ 高橋先生です。
 ご提案をされる際に、現地に赴き幾時間か交通量や周辺の雰囲気をお調べになったそうです。
 先生からの提案で、意識されたのは
 お隣の家が緑に囲まれている為、その緑の連続性を道路と敷地との間に残すことで
 周辺の家との一体感を残しつつ、ご提案を意識したものです。
 模型は屋根が取れて細かく間取りを上から確認できます。

LDKは1階の案でご提案です。
お子様が一人ということもありリビングイン階段の考えで、お子さんの気配を感じ取りやすい間取りを
提案されました。
また、周辺環境が角地で道路に2面に接している為にLDKへ光や風が十分に期待できる事を計算した
内容です。
この家を象徴しているのは、明るく解放感のある高天井!!

そして、リビングやダイニングから大きく窓を全開口にしてパーティなどでは多くの人が家の中とテラスを
一体的に空間をシェア頂けます。
お客様からは、「造りつけのソファなんかあったらいいねぇ」と早くもいろいろ御要望を伺えました。
その他にも
全ての2Fの部屋を繋ぐ大きな小屋裏天井2Fのルーフバルコニーのご提案も各部屋から家族の憩いの場にして頂けます。
たっぷりの収納やアウトドアを収納できる外部収納(バックヤード)
そして、できたらと要望されていた車2台ビルトイン
の提案でした。
 
最期は、鈴木俊成先生のご提案です。
二人の先生が一階LDKでの提案でしたが、唯一二階LDKの提案です。
ところが・・・
そうすると、心配されているお子さんの家への出入りを感じ取れなくなってしまいます。
それを解消する為に何と、
二階玄関のご提案です。

よく見て頂くと玄関ドアが上の方にあるのを見て頂けます。
玄関を2Fに配置することで、必ず、LDKを通って子供部屋に行く動線の提案です。
気になるLDKと繋がるテラスも二階に配置して
より空を感じて頂ける提案となっています。
 角地であるとはいえ、2Fからの空の広さは、開放的な空間を創り上げます。
さあ三つの提案が出揃って、いろんな可能性を見て頂きました。
どれもそれぞれ特徴がある提案になりました。
ポイントは・・・
・LDKは一階か二階か?
・車は2台をどうやってスペースをとるのか?
・LDKとテラスとの関係性  その広さや形はどうするか?
・収納は十分にとれているか?
・LDKの解放感はどうやって演出しているか? 吹き抜け?高天井?窓の開き具合?
・光の採り入れと風の採り入れは?
いろんな可能性を見て頂いたので、先生の提案をベースに進めていくか・・・
をなかなか決められません!!
この時に間違ってはいけないのですが・・・
「各先生の提案をどれか選ぶ!!」ではなく
今後の可能性を踏まえて選ぶ事が大切です。
例えば・・・
基本的には 高橋先生の案が良いが家事動線については鈴木先生の考えを取り入れたい!!
など
今後の可能性として建築家選びが重要になります。
模型は家に持ち帰って頂きながら、ご検討頂きます。
そして、意見を整理する意味も含めて、ご主人様、奥様それぞれにどの先生のどういった点が
良かった悪かったを記入頂き、建築家を決定頂きます。
 次回、どの先生のどういった点が選ばれたのか?
お客様から頂いた総評を元にコンペの結果をご案内させて頂きます。

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