COMPETITION REPORTS

「住み心地にこだわった建替え住宅」<後編>

2018-08-09

皆様こんにちは。

台風が近づいてきていたり、都内で40度を観測するなど気候の激しい日々が続いておりますが、

いかがお過ごしでしょうか。

 

さて今回は、先週に引き続き「住み心地にこだわった建替え住宅」<後編>です。

 

東京都某所にて、長年住み慣れた住宅を建替えられる単世帯のお客様、要望は以下の通りです。

・シンプルな内観

・趣味のゴルフバッグを置けるスペース

・洗車ができる水回り

・出庫をすればバーベキューが楽しめる駐車場

・ゲストを泊めれるLDK

 

それでは3名の建築家の先生方によるコンペプランのご紹介を致します。

 

①中尾英己建築設計事務所 中尾先生のプランです。

<外壁斜めプラン>

<シンプルプラン>

<外壁を斜めに角度をつけた特徴的なタイプ>、<四角く広いLDKを計画したシンプルなタイプ>の2案のご提案です。

<外壁を斜めにしたプラン>は、敷地と建物の間に余白ができ、収納はもちろん、サービスバルコニーやデッキテラスなど有効にスペースを活用でき、奥行きを感じられる空間構成となっています。

また、道路に対し斜めに角度をつけることにより、プライバシーの確保や外壁・内壁が反射板として機能する為、間接光を上手く取り入れることができます。

<シンプルなプラン>は、ゲストを招きやすく広々とゆったりとした約22帖の正方形LDKを設けています。

2階の居室は各部屋に大きな開口部とデッキテラスを設け、明るく気持ちの良い空間の計画がされています。

 

②松井大輔建築設計研究所 松井先生のプランです。

玄関・階段には上部吹抜けを設け、開放感を感じられる明るい空間を演出しています。

LDKは長方形とし、客間としても使用可能な寛げる畳空間は魅力的です。

また、スリット窓を随所に使用し、暗くなりがちな場所も採光を取りれる工夫がされています。

 

③幸田真一建築設計事務所 幸田先生のプランです。

玄関から入るとすぐにLDK・アイランドキッチンに繋がっており、コミュニケーションが取りやすい動線計画が素敵です。

また、LDKにある客間として使用できる畳スペースは仕切り戸付きの為隠すこともでき、中には仏壇・押入を設けることで普段使いとしての機能面も上手く工夫されています。

2階の居室二部屋は、それぞれ収納を設けるのではなく、各部屋より行き来できる4.5帖の広々としたウォークインクローゼットを設けています。

 

 

以上、3名の建築家によるプランが出揃いました。

いかがでしたでしょうか。LDKの形ひとつにしても様々な提案がされていますね。

同じ要望でも、先生方によってこれだけ違う提案が出て参ります。

 

次回もお楽しみに!

 

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