
![]() 「僕は建築家というより、建築屋に近い存在かもしれないですね」 と自分のことを表現する小林さん。それはなぜでしょうか?という問いの答えは、小林さんの今までの経歴にありました。 高校卒業後、専門学校の建築デザイン科に進んだこと、そして就職した先で携わった仕事のことなどをお聞きすると、「設計」という分野に限らず、さまざまな方面から"建築"に関わってきた小林さんの幅広さが感じられます。 |
![]() |
| 「専門学校へ進んだのは大工だった父の影響です。高校生のころには父の手伝いもやっていたので、卒業したらすぐにでも現場で働いてみたいと思っていたんです。しかし周りの勧めもあって、専門学校の建築デザイン科へ進むことになりました」 小林さんが進学した専門学校は当時新設校だったこともあり、少人数で先生方も熱心な、とても恵まれた環境だったのだそうです。 学校卒業後は設計事務所に入社し、学校や体育館など公共の建物の設計を担当。その後、新たに入社した会社で、小林さんは新しい工法と出会うことになります。 「次に入社した先では、注文アパートや併用住宅などの開発に携わっていました。どのような工法・デザインが良いかなどを提案していく企画開発です。その開発に携わっている間に、在来工法の木造住宅だけでなく、アメリカから来た『2×4工法』を取り入れた提案をしていくようになり、実際に2×4パネルの開発なども行いました。そのうちに『2×4工法』の魅力を感じ、もっと学びたいと思うようになったんです。そこで、『2×4工法』を実際に学ぶため、当時技術指導に来ていただいていた先生の事務所へ入社しました」 |
![]() ![]() 現在、住宅設計の主な工法の1つである『2×4工法』との出会いを通して、小林さんの建築家としての引き出しはさらに増えていきました。そして約5年間『2×4工法』を熱心に学んだ小林さんは、独立することを決意しました。 |
![]() 建築家としてさまざまな引き出しをお持ちの小林さんですが、現在は「設計」をメインに活躍されているとのこと。その上での"こだわり"についてお聞きしました。 「"家を建てる"とき、お客さまにはそれぞれ、『ああしたい、こうしたい』というこだわりがありますよね。とはいっても、家は大きな買い物ですから、大抵予算に余裕がないことが多いのです。なので、希望をどのように形にして設計するか、とても悩みます」 「設計時には実際に暮らすお客さまの顔や生活シーンをイメージするように。そして同時にできあがりも含めて、具体的にどのようなことならできるのかを、脚色せずに伝えるようにしています。楽しく愉快に、かつ正直に。大変ではありますが、大変であればあるほど楽しいと今は感じています」 お客さまのこだわりに対して「無理」「これしかできない」と伝えることは簡単。けれども、それではお客さまの満足いく家にはならないから…と語る小林さん。そうしたお客さまのこだわりに応えるために、心がけていることはあるのでしょうか? 「先入観を持たず、自分の決まったスタイルを作らないようにしています。食わず嫌い、好き嫌いをせずいろんな建物をよく見るようにしています。あえて言うなら作風はあってないようなものかもしれません」 |
![]() ![]() 洋風っぽくシンプルなデザイン、長く携わってきた『2×4工法』など、自分の得意分野もきちんと持ちながらも、「作風はあってないようなもの」と言う小林さんに、建築に対する視野の広さを改めて感じました。 |
| 日頃は仕事に全力投球の小林さんですが、普段はどのように過ごしているのでしょうか? 「時間に余裕があれば旅行へ行くようにしています。頭がリフレッシュできるんですよね。でも最近はなかなか時間が取れないのですが…。普段は、近くの川まで自転車で走りに行って汗を流したり、映画を見たりして息抜きをしています。それから皆さんも同じかと思うのですが、面白い仕事だと仕事が息抜きになることもありますね」 そう語る小林さんからは、オンとオフを自分でしっかりと切り替えて、どちらも楽しんでいる様子が伝わってきます。さらに、そんなプライベートで心がけていることがあるのだとか…。 「いつも何かに興味を持ち続けるようにしています。何をするときでも『これ知ってるよ』という姿勢で臨むのではなくて…。知っていると思っていることでも、そこから何か新しいことに出会うかもしれないですからね」 大人になると、なかなか新しいこととの出会いが少なくなるものですが、それも自分の姿勢次第で変えられるのかもしれませんね。 |
![]() ![]() ![]() |
![]() 仕事もプライベートも広い視野を持って活動してきた小林さん。今後はどのような展開を考えているのでしょうか? 「お客さまも自分も、双方納得した家をどれだけ作れるか。お互いの巡り合わせもあるので、難しいことではありですが…」 それではお仕事としてではなく、小林さんご自身としての夢はありますか?とお聞きしたところ、こんな答えが返ってきました。 「自身としての夢は、自分で100%こだわった自分の家を作ること。自分で設計して、自分で汗を流して建てる自分の家です」 "設計"という面だけでなく、建物の開発、そして現場の大工作業など…さまざまな面から"建築"に関わってきた小林さん。これからも建築家としてだけでなく、建築屋としての良さを生かした活躍をされていくことでしょう。 ![]() |
![]() ![]() ![]() |






































